お手伝いさんを雇うには
こんにちは。南アジア駐在妻のKIKOです。東南アジア、南アジアに駐在していると、結構な割合でお手伝いさんを雇っている家庭がいらっしゃると思います。勝手のわからない国での家事は日本の100倍大変だし、日本ではやらないような家事もたくさん出てきます(野菜の消毒とか害虫駆除とか)。最初は「専業主婦なのにお手伝いさんを雇うの・・?」と抵抗もありましたが、彼・彼女たちも仕事を求めており、また支払う金額も日本に比べるとかなり安め。現地人であるお手伝いさんとうまく付き合えば、心強い存在にもなります。でもそんなお手伝いさんはどうやって出会うの?どうやって雇うのか?私がお手伝いさんを雇った経緯を紹介します。(バングラデシュ・ダッカ)
以前からのお手伝いさんが合わなくなってきた・・
ダッカに駐在している外国人の多くがお手伝いさん(ベアラーさんという)を雇っています。そんな我が家も、夫が単身赴任している時から週に3回ベアラーさんを雇っていました。が、単身家庭での働き方と、家族、特に子どもがいる家庭での働き方は求められるものが違う。と感じるように。
我が家のベアラーさんは、2時間で掃除洗濯アイロンがけを終わらせてさっさと帰りたそうにするタイプ。単身家庭だと、これでOK。
子どもがいる家庭のベアラーさんは、家事をしつつ、必要なときは子供をちょっとみててくれたりするところが多いです。時間も9時から16時(17時)など、契約通りにいてくれることがほとんど。我が家のベアラーさんにもそのように希望してみたのですが、これまで2時間で仕事を終えていたところ、夕方までとなると家で昼食の用意ができなくなる・・と渋り気味。他の子育て家庭では、子どもを見てもらってちょっとした買い物に出かけたりしている、とも聞いていたので、我が家もそんなベアラーさんに来て欲しいと思っていました。
以前書いたベアラーさん事情。(半分愚痴)
そこで、知り合いの奥様にお願いしてみることに。
お手伝いさんを雇うには
お手伝いさんを雇うには主に下記のような方法があります
- 帰任される方の紹介
- 情報を持っていそうな人からの紹介
- お店の掲示板を見る
バンコクなどではネット上でベアラーさんやアヤさん(子守)情報が見られるそうですが、ダッカはまだまだ人や、お店の掲示板での紹介のみ。
帰任される方の後を引き継ぐのがベスト・・な気がする
今回3月という時期もあり、私は帰任される方が雇われていたベアラーさんを引き継いで雇うことができました。
引き継いで雇う大きなメリットは下記かと思います。
- 前の家庭での給与基準、ボーナス、働き方などを聞き、同じように引き継ぐことができる
- 追加でお願いすること(子守、料理など)があれば、前の家庭の給与水準をもとにお給料をアップさせることができる
- 信頼が置ける
- 前の雇い主の方に色々と質問ができる
など。お手伝いさんに家を任せて買い物に出たり、子どもを見てもらうこともあるので、信頼が置けることは何より大切かと思います。
あとはベアラーさんを雇いたいと周りの人に言ってみると、この友達の友達は友達みたいな日本人奥様社会(いい意味です)では割と誰か反応があるかもしれません。皆さんやはりお世話になったベアラーさん、次の仕事先を見つけてあげたいと思っているので・・。
他には外国人がよく利用するお店の入り口に、ベアラー、ドライバーなどの雇い主募集の紙が貼ってあります。履歴書と、前に働いていた家庭からの紹介文などが貼られています。利用できるとは思いますが、周りのベアラーさんを雇った経緯を聞くと、やはり会社の前任者からの引き継ぎや、他の日本人からの紹介というのが多いようです。
その他、隣の日本人宅で働いているベアラーさんから「ベアラー必要ない?」と直接聞かれたり、イレギュラーな出会いもあります。(その方は英語が流暢で若くてちょっと心が揺らいだ)
採用時の確認事項、労働条件
ベアラーさんを引き継ぐ、前の家庭の方がダッカ歴が長く、とても丁寧に引き継ぎを行ってくださりました。私は何もわからず準備しておらずでしたがなんとか引き継ぎを進めています。
前家庭から教えてもらったベアラーさんの基本事項、労働条件の項目です。
- 住所、名前、年齢(こちらの人の年齢はあまり正確ではない)
- 宗教
- 職歴(何年にどの家庭で働いたか)
- 使える言語、読み書きのレベル
- 賃金(基本給、ボーナス、交通費、昇給額、退職金)
- 勤務時間
- 休日(金曜日のみか、金土休み、+祝日休みというパターンが多い)
- 支給品(お昼に食べるお米など。後ほど書きます)
このうち、賃金と勤務時間は更新しました。
また、採用の流れとしては
- 3月はお試しで数回来てもらう→4月からフル、試用期間とする→5月から本採用
となりました。試用期間が終わるといくらでもいいのでお給料を上げて欲しいというのがベアラーさんの希望のようです。
ボーナスは、基本的にはラマダン明けのイード休暇前にお給料1ヶ月分を渡します。イード休暇は年に2回あるので、年間2ヶ月分というところです。交通費は、お給料に含めている家庭が多い様子。昇給は1年に1回行うところが多いと思います。また、退職金はお給料1ヶ月分×働いた年数を渡すのが一般的なようです。(国や地域によって違うと思うので、ご確認ください!)
支給品について
今までのベアラーさんは午前中にささっと帰る人だったので気にしたことがありませんでしたが、1日いてもらうことになると、お昼ご飯も食べることになります。
家庭によって様々ですが、新しいベアラーさんは、休憩時間にご飯を作って食べるそうなので、材料を常備しておくことになりました。
購入したもの
- お米(キロ90円くらい)
- 小麦粉(ナンのような、ロティを作る。キロ50円)
- 油(ロティを焼いたり料理に使う 0.9L 140円)
- 茶葉(100g 90円)
- お茶に入れるコンデンスミルク(400G 80円)
- 石鹸(50円くらい)
- 昼休みに服を洗う、粉洗剤(220G 70円)
- 石鹸(50円)
- お昼休みに水浴びをするときに使うバケツ(200円)
ダッカのドンキホーテと呼ばれる(呼んでいる人をあまり聞いたことがないけど)ラベンダーにて購入できました。ローカルのグッズの安さがすごい。ちなみにハーゲンダッツの120mlカップは800円するダッカ。
その他、モップ、掃除用バケツ、掃除用タオルなども新調しましたが、全部で2千円くらい。支給品も、これだけ安いとまぁいいかという感じになります。
いつも使っているお米などがわからないので、一緒に行って選んでもらいました。なくなったら、私が買い物ついでに買ってくるか、ベアラーさんが買ってレシートを持って来てもらうか、また決めます。
その他
前のご家庭では、お給料の「天引き貯金」をやっていたようです。基本的にお給料は全て生活費へ、自分が治療したいところがあっても、なかなかそちらにお金を回すことができないそうです。そのため、昇給した分や、ボーナスの一部などを直接手渡しせずに、「天引き貯金袋」に入れて貯めておき、自分のために使ってもらう。必要なときに引き出す。という形をとっているそう。なんて良いアイディアかと思いました。
買ったものの写真一部です
ミニケットという安いお米
お茶の葉。真ん中の、葉っぱの絵が書いているもの
契約は書面にしておくこと
「ボーナスはいくらだっけ?」「昇給はいつだっけ?」などと時が経つにつれてあやふやになってしまうことがよくあるので、契約内容・特にお給料に関することは、書面にして残しておくのが必須です。一部はお手伝いさん本人に渡し、一部は自分で保管しておきます。帰任が決まり、次の人に引き継ぐ時にも楽なので、前の方から頂いた引き継ぎ資料も大事に取っておこうと思います。
家に他人がいることに抵抗はないか?
最初はほとんど誰しもが通るこの問題。私もとても心配していたのですが、彼女たちもプロであり、空気のように存在感を消してくれるのが上手いです。私がリビングにいる間は他の部屋の掃除やアイロンがけ、キッチンで少し作業をしている間にささっとリビングの掃除を済ませてくれています。慣れると存在を気にせず生活できるようになりますが、唯一できないのは、家のど真ん中にあるランニングマシンで歩いたり走ったり運動すること・・なんだか恥ずかしい。リビングのあんまり見えないところでヨガをしたりしています。
うまく自分の生活に合うお手伝いさんが見つかって、生活が少しでも楽になりますように。
娘も早くお手伝いさんに慣れて、一人で買い物に行けるようになるといいな・・。
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