第4回・あってよかった携行品損害の保険
ヨーロッパに旅行に行き、ホテルで着ていたパジャマ以外ほぼ盗まれて頑張って帰国した話です。
事後処理・携行品損害の請求編
「旅慣れている」と思っていた節もあり、海外旅行保険には加入していませんでした。そんな中、我々を救ってくれたのはクレジットカード付帯の海外旅行傷害保険。旅行するたびに加入する保険よりは簡素なものが多いイメージですが、年会費のかかるカードなどであれば、かなり手厚い保障が用意されているものもあります。
クレジットカード付帯の保険は複数社に請求できる
これがとてもありがたかった制度でした。私は海外旅行傷害保険付帯のクレジットカードを3枚持っていたので、それぞれの補償額を合わせた額を申請することができました。
クレジットカードを使わずとも請求できる会社と、使った旅行のみ請求できる会社が
私は楽天カード、ANA(SFC)カード、エポスカードを所持。
- ANASFCカード(年会費かかる)→持っているだけで請求できる。普通カードで30万円
- エポスカード
(年会費無料)→持っているだけで請求できる。年会費無料カードでも20万円
- 楽天カード(年会費無料)→楽天カードを使って飛行機代などを支払った旅行であれば請求できる。年会費無料カードでも20万円。
↑持っている方が多いと思いますが、一応楽天カードのリンク先です。
運よく旅行の飛行機代、ホテル代などは楽天カードで支払っていたため、3社ともに請求ができました。
いざ、請求書類を準備
まずは窓口に電話、状況を説明して、請求の用紙を送ってもらいます。
請求の用紙には、なくなったもの、その金額、買った年月を記入する欄がありますが、はるかに多くのものがなくなったので、エクセルで自作して添付することに。
項目はわかりやすいように、品名、ブランド、購入店、価格、購入年月日、領収証有無(クレジットカード支払いの場合、履歴があれば有に)としました。
- 一度すべての項目を書き出す。
- 購入日より1年経つと20%くらい時価額が下がると計算する(20%にあまり根拠はないですが)
- 予想時価額で、3社それぞれの最大補償額に近くなるように分割する。
経年価格は((価格)×(1-経年×0.2))で算出しました。
→物によって、経年でどれだけ価格が下がるかは変動があるようです。(スーツケースは価格の下落が大きい、など)
パスポートなどの再発行費用を別途支給してもらえることも
保険会社の規約にもよりますが、パスポートや免許証の再発行費用を上記の携行品請求と別枠で請求できるところもありました。再発行費用は色々とばかにならないのでありがたい。
審査の厳しさは保険会社によって様々
驚くほどスムーズだった東京海上日動
書類を提出すると、大抵直接保険会社から電話がかかってきて、内容の確認が行われます。最もスムーズだったのが、ANA SFCカードの東京海上日動火災保険。事情を説明し、他に2社提出しているということを伝えると、「今回明細を拝見したところ、最大補償額を超えていましたので全額のお支払いとなります」とのこと。書類提出から2週間かからずくらいで支払いとなりました。
エポスカードと楽天カードは同じ保険会社。こちらは書類提出から1ヶ月くらいで支払いとなりました。それでも補償してくれるのはありがたい。
ちなみに、保険会社が異なっても、盗難の案件、盗難されたもののリストは共有されるようです。ANA SFCに申請した補償額が満額を上回っていても、エポスカードでの補償額が空いているからそちらに回しますね、ということも事情を話せばしてもらえました。(それまでにめっちゃ電話しましたが)
最後にはきちんと支払いの内訳(それぞれの物の値段)が送られてきました。
高額補償だと専門業者の聞き取りが
夫のカードは年会費有りのエポスカード一本で、その分補償額も高い。そのため、後日専門業者からアポがあり、当時の事情の聞き取りがありました。
仕事終わりにファミレスで待ち合わせ、業者の方は2人来られて、夫婦それぞれ離れたところで聞き取り。額が大きいだけに、きっちりしています。盗難に遭った場所の図を書いて説明したり、盗難に遭ったものの確認などそれぞれ回答しました。これらの内容は散々チェコ警察に話したり、保険会社に最初の請求をするときに書面にしていたので、夫婦の見解一致だった様子。補償手続きはその後進められました。
盗難に遭わないことが重要、でも遭ったらその後の対応が重要
独身時代、ヨーロッパへのクリスマスシーズン旅行、かつ冬なので、 色々と物を持って行き過ぎたのは反省点。(婚約指輪は嬉しかったのでのぞく)最近のバンコク買い出し旅行などは暑いのもあり持って行くものが少ない。
反省と学んだこと
- 華美なものを身につけない
- 高価なものはショッピング保険のあるクレジットカードで買う(泣)
- カード類は最小限持って行く
- 財布が盗難にあった時は、すぐに引き落とせるデビットカードより、支払いまでに時間があるクレジットカードの方がカード会社に言いやすい
- スリに遭わないように鞄は体に密着させられるもの
- ホテルに着いたらセーフティーボックスを探す
- セーフティーボックスごと盗られないかも一応確認
- アパートメントホテルに宿泊の場合は、最初に部屋の窓が全部施錠されているか確認
- ヨーロッパなどのつくりが古いホテルは、防犯性も低い可能性があるので注意する
- できるだけ信頼の置ける大手チェーンのホテルに泊まる
- 携行品損害補償のあるクレジットカードを所有しておく
- 万が一侵入に気づいても、寝たふりをして身を守る
スポンサーリンク
コメント